渋谷の神泉で骨格矯正を軸とした整体と猫背矯正など姿勢矯正をおこなっています。
前回の「渋谷発、整体便り 肩こりや腰痛の原因を知っていますか?」では肩こりや腰痛になるしくみを説明しました。今回は、骨格矯正を用いた整体法の効果とその原理をわりやすく説明します。
当院にいらっしゃるクライアントさんのお仕事は、渋谷という立地のせいかデスクワークの方がとても多いです。長時間のデスクワークによる姿勢の悪さから慢性的なひどい肩こり、腰痛の改善や猫背などの姿勢矯正を希望する方が圧倒的に多いのですが、首や肩のこりと同時に頭痛をうったえる方がかなりいます。
つまり日常生活の習慣としての猫背姿勢により背中から肩、首のこりが原因で頭痛になる症例が大都市渋谷ではとても多いということです。
このタイプ頭痛を例にして以下説明していきます。
脳への血管は首の頸椎骨のあいだを通って走っています。肩や肩甲骨周辺の一部の筋肉は頸椎骨(首の骨)についているので、その筋肉が固くなって収縮すると頸椎骨を引っ張ってしまいます。
そして椎骨に変位(ズレ=不完全脱臼)が起こると、とうぜん脳への酸素の供給も悪くなります。
酸素が脳組織に入らないと、その結果、頭痛が起こってしまうのです。
たとえば、地震、土砂崩れなどの自然災害や事故などで道路や電線、水道管などが破損して不通になれば、物流やライフラインが機能しなくなりますね。そしてその周辺の人たちの生活に必要な物、水、食料、電気などが届かなくなり生活できなくなります。
つまりそれと同様のことが身体に起こるわけです。
骨格矯正をもちいた整体法が復旧作業のための工事のようなもので、ダイレクトに身体の構造を元通りに整えるわけです。同時に血液やリンパ液の循環、神経の伝達などの生理的な機能も自動に本来の状態に復活します。
今回の例では肩こりによる頭痛ですが、頭痛を治すというよりは頭痛のない元の健康な状態に戻すということです。
現代医学で使われている頭痛薬というのは、血管を拡張させることによって、血流の循環を良くする作用(血液拡張作用)ですが、これは言うまでもなく一時的なものであって、とうぜん薬の効果時間が終われば、ふたたび元通りに頭痛が起こるのです。もちろん、薬の副作用も心配されることも十分にあります。
しかし、これらの原因、ようするに、頸椎の変位を整体術で調整して血管の圧迫をとり除けば、頭痛は薬を飲まずにしかも根本的におさまってしまうケースはよくあります。
もちろん、頭痛の症状も原因も多様であり、脳に器質的な問題などがある場合はこの例外です。
月招庵の整体術(骨格矯正法)の原理は骨格筋を構造的に、生理的に調整し、体のバランスを根本的に安定させ、血液の循環を正常化することによって身体の健康状態を保つことにあります。